ずっと気になってた本!
やっと店頭に並ぶようになったので購入しました!
原作は1937年に出版された児童小説です。
(以下、出版社の説明より引用)
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勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が
数多く示されています。
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まず、ズガーンときたのは、
友人を裏切ってしまい後悔の波に押しつぶされそうになっている
コペル君に宛てた叔父さんからの手紙です。
(本文より引用)--------------------
いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければならないのか。
それはね、コペル君。
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
(本文より引用ここまで)--------------------
なんて優しい言葉なんだろう!
そしてノートにはこのような一文。
(本文より引用)--------------------
人間が本来、人間同志調和して生きてゆくべきものでないならば、
どうして人間は自分たちの不調和を苦しいものと感じることができよう。
(中略)
誰だって自分の才能をのばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当なのに、
そうでない場合があるから、人間はそれを苦しいと感じ、やり切れなく思うのだ。
人間が、こういう不幸を感じたり、こういう苦痛を覚えたりするということは、
人間がもともと、憎み合ったり敵対しあったりすべきものではないからだ。
また元来、もって生まれた才能を自由にのばしてゆけなくてはウソだからだ。
(本文より引用ここまで)--------------------
さらにこちら。
コペル君が、「集団心理の怖さ」に気づくシーン。
戦前にこれを書かれたなんて。
原作者の吉野源三郎氏は本当に素晴らしいと思うのだけども、
当時の問題と、今の問題、あまり変わっていないのですね(><;)
もう80年も経ってます。
子供の頃に『君たちはどう生きるか』を読んで感銘を受けた!という人で、
お子さんを育てられた人、
人の上に立つ、人を導く立場になった人もたくさんいらっしゃると思います。
どのように生きてこられましたでしょうか。
これを読み終えて
そうか、今、この時期に、急いでこの本を出版する必要があったんだ、
と思いました。
同じ日に小説版も出版されています。
今、この本を読むことができて良かったです。
こういう考えの大人が存在し、
作品として世に残していたということがとてもとても嬉しいです。
ありがとう!出版社!
私もかっこいい大人になれるよう、日々精進です。
実は、最初に驚いたのはですね・・、
やらしいですが、正直に言いますと^^;
本の紙の薄さです。
絵柄も含めてあえてレトロな感じにしてるのか、
出版業界の事情なのでしょうか?
それにしても内容と反比例してるように感じました。
なんでもう少しいい紙に印刷しないのだろう?
学校図書館においてもらいたいのですが、この紙の薄さはちょっと心配なんですよね・・。( ´Д`)
叔父さんからのノートの部分も漫画にすれば、文字が苦手な小学生でもよめたのにと
少々残念な気持ちと、
原作を読んでない私には漫画の内容と
叔父さんの文章が少し噛み合ってないように思えました。
完全漫画版にして、もう少し良い紙での印刷を求む!
(他の出版社がやりそー^^;)
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