「えっ!?ブレーメンに行かないの??音楽隊に入らないの??」
最近また寝る前の読み聞かせを始めまして、
そういえば定番の物語をあまり読んでないなと思い
図書館で『ブレーメンの音楽隊』を借りて
セロリちゃんとトマトくんに読みました。
あらすじは★こちら★
セロリちゃん、ラストに驚いたみたいです。
そういえばそうですよね、
看板に偽りありですよね(^^;;)
ただ、セロリちゃんにそう指摘されて、
これは意外と深い話ではないかと思いました。
ロバたちがブレーメンに行こうと決めたのは、
今まで懸命に働いたのに、年老いて仕事ができなくなったとたん
飼い主(人間)から虐待され、
このままでは生命の危機だと感じたからであって、
本当に行きたかったわけではなくて
(もちろん音楽が好きとか、かつての夢だったとかもあるかもしれませんが)
言うなれば
現実からの逃避(((( ;゚Д゚)))
だったわけですよね。
とはいえ、目的を持って進んだおかげで
同じ境遇、同じ心の傷、同じ趣味を持つ仲間ができ、
ブレーメンに到着する前に
ほんとうのさいわい
にたどり着いたと。
気の合う仲間と共に
楽しく穏やかな老後を暮らすという、
おそらくは人間のために懸命に働いていた頃には
思いもしなかった日々を送れるようなり、
これも、彼らが
自らの人生を、運命を、仕方ないと諦めずに
行動したからこそですねヽ(´▽`)ノ
なんでブレーメンまで行かなかったのかは、
また人間にこき使われるかもと考えて止めたのかもしれないし、
もしかしたら体力的な限界もあったのかもですが、
おそらくはシンプルに、
ブレーメン行きは彼らにとって『最終目的』じゃなかった
ってことだと思いました。
道半ばで、ほんとうのさいわいに気付く事もある。
でもそのためには、
道を進む勇気を持たなくてはたどりつけない。
いい話(*´ω`*)
いやちょっと待て。
ロバたち、若くて体力があるうちに雇い主(人間)の元から脱走して、
ブレーメンへ向かえば良かったのに!
次に飼われたロバたちにも、人間は同じような扱いをするよ。
次世代のために、労働環境を変革させる気概を持てば良かったのに!!
(余韻を台なしにするわたくし(≧ε≦o))