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発達障がいの中学2年生にいかに教えるか

「お母さん、パソコン貸して。」

トマトくんが、家から某所までの略地図を書いて来るように言われたらしい。


「トマトくん、地図の書き方わかる?」

「わからない」


素人がいきなりGoogleマップを見ながら地図を書くのは難しいので、

大きな市内地図を見ながら

例として、うちからアピタまでの地図を書いてみせた。


「まず別の紙に下書きして、それから清書したほうがいいよ」


しかし案の定、いきなり本番の紙に書こうとする。


「だからまず下書きしたほうがいいって。」

「鉛筆で書くからいい。」


で、隅っこから丁寧に書こうとする。

縦長の地図なのに、横長のスペースに無理矢理書いている。


「その書き方ではどんづまりになるって。無理だって。」

このあたりから全く人の話を聞かなくなり、

怒ったように「ダメなの?」をくり返す。


ーー

トマトくんの欠点として、

「完成を急ぐあまり、人の話を聞かずに自己流で進め、失敗する」ことがあり、

学校の先生からも、度々そういうことがあるという話があった。


以前、同じようなことがありトマトくんには

「ホットケーキの粉を混ぜてる時に、さあひっくり返そう、皿に盛ろう、と言われても困るでしょ。

 物事にはちゃんと順番があるんだから、まず人の話を聞いて。」

と話した。

ーー


「あのね、お母さんは仕事でたくさんの地図を書いてる。

 だから言えるんだけど、プロでも下書きなしでいきなりそのスペースに書くのは無理だよ!」

「ダメなの?(イライラ)」

「ダメとかいう問題じゃない!まず、教えた通りにやってごらん。

 それから、自分でもっといい方法があれば変えればいいでしょ。

 どんな仕事だってそうだよ。

 教えてくれる人は、こうすれば効率がいいとか、失敗しにくいとか、

 そういう経験から教えてくれるんだよ。

 自分のやり方ができてくるのは

 まず、人の話をよく聞いて、その通りやってみて、それからじゃないの?」


それから、トマトくんは半泣きになりながら教えた通りに地図を仕上げた。

「お母さん、これでいい?」

見せてくれた地図は、よく書けていた。


(長くなるので続きます)

カテゴリ:軽度発達障がい児の母、語る | 12:57 | - | - | - |