読み聞かせで本好きな子になるの?

絵本読み聞かせボランティアの皆さんと話していて
面白い事実がでてきました(^^)

 

※画像はイメージです

 

自分の子供に読み聞かせしていて、
子供が成長して本好きになったか?
という話題で、

 

幼いときから読み聞かせしていても、
本好きの子に育つとは限らない

 

ということが判明しました(*´Д`)

 

もちろん、布団の中にまで本を持ち込む
本の虫になった子もいるようですが
(でも兄弟はそうでもないとのこと)

読み聞かせと本好きに育つこととは
あんまり関係ないみたいです。


自ら本を読みたいと思うかどうかは
子供本人の趣味思考によるところが大きいかもしれません。

 

ちなみに、
トマトくんとセロリちゃんはそんなに本好きではありません。
でもキライでもありません。
普通、という感じです^^;;
他に趣味もあるしね。

 

でも私が読み聞かせするのは好きみたいです。
実際、寝る前の読み聞かせで子供たちの精神が安定する気がします。

 

読み聞かせは
本好きにする効果ではなくて、
親子の密接な時間、
自分のためにお母さんが本を読んでくれた、
という「穏やかな記憶」のためにするのかもしれませんね^^

カテゴリ:読み聞かせボランティア | 10:35 | - | - | - |
子供がラストにおどろいた!『ブレーメンの音楽隊』

「えっ!?ブレーメンに行かないの??音楽隊に入らないの??」

 

最近また寝る前の読み聞かせを始めまして、
そういえば定番の物語をあまり読んでないなと思い
図書館で『ブレーメンの音楽隊』を借りて
セロリちゃんとトマトくんに読みました。

 

 

あらすじは★こちら★

 

セロリちゃん、ラストに驚いたみたいです。
そういえばそうですよね、
看板に偽りありですよね(^^;;)

 

ただ、セロリちゃんにそう指摘されて、
これは意外と深い話ではないかと思いました。

 

ロバたちがブレーメンに行こうと決めたのは、
今まで懸命に働いたのに、年老いて仕事ができなくなったとたん
飼い主(人間)から虐待され、
このままでは生命の危機だと感じたからであって、

本当に行きたかったわけではなくて
(もちろん音楽が好きとか、かつての夢だったとかもあるかもしれませんが)

 

言うなれば


現実からの逃避(((( ;゚Д゚)))


だったわけですよね。

 

とはいえ、目的を持って進んだおかげで
同じ境遇、同じ心の傷、同じ趣味を持つ仲間ができ、

ブレーメンに到着する前に
ほんとうのさいわい
にたどり着いたと。

 

気の合う仲間と共に
楽しく穏やかな老後を暮らすという、
おそらくは人間のために懸命に働いていた頃には
思いもしなかった日々を送れるようなり、

これも、彼らが
自らの人生を、運命を、仕方ないと諦めずに
行動したからこそですねヽ(´▽`)ノ

 

なんでブレーメンまで行かなかったのかは、
また人間にこき使われるかもと考えて止めたのかもしれないし、
もしかしたら体力的な限界もあったのかもですが、


おそらくはシンプルに、

ブレーメン行きは彼らにとって『最終目的』じゃなかった

ってことだと思いました。

 

道半ばで、ほんとうのさいわいに気付く事もある。
でもそのためには、
道を進む勇気を持たなくてはたどりつけない。

 

いい話(*´ω`*)

 

いやちょっと待て。
ロバたち、若くて体力があるうちに雇い主(人間)の元から脱走して、
ブレーメンへ向かえば良かったのに!
次に飼われたロバたちにも、人間は同じような扱いをするよ。
次世代のために、労働環境を変革させる気概を持てば良かったのに!!

(余韻を台なしにするわたくし(≧ε≦o))

カテゴリ:読み聞かせボランティア | 09:48 | - | - | - |
日本語が絶妙な絵本!『ぜつぼうの濁点』

よく「読み聞かせの本ってどうやって選んでるの?」と聞かれるんですが、
私の場合は図書館に行って、
背表紙でピンときたものを片っ端から開く、ということをやってます。

開くのは、だいたい2〜3ページだけ。
その中から読みやすそうな本を選びます。

 

ほぼ、奇跡の出逢いとフィーリング(*´ω`*)

 

どんなに良い絵本でも声に出して読みにくそうだったり、
伝わらなさそうな本は残念ながら棚に戻します。
(大勢の前で読むので後ろのほうの子は細かな絵が見えないことも。
絵本は文章だけでは伝わらないことがあるのです。)

 

今回は中学生に読み聞かせをするので、
中学生が面白いと思ってくれそうな本を探しました。

 

中学生向けは難しい。
小学生のノリで笑える本を選んでも、笑ってくれないのですヽ(;▽;)ノ
ほんとうにもう、中学生、
かっこつけて笑いを押しころすなっつーの。
反応してくれないのってめちゃヘコむヽ(;▽;)ノ

 

なかなか気に入る本が見つからず、
もうダメか…今日は帰ろう、家にある本を読もう、と
絶望していた時に見つけた本がこちらです。

 

『ぜつぼうの濁点』

 

 

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(あらすじ)
昔々のひらがなの国でのお話です。
『ぜつぼう』の『せ』の字についていた濁点は、ある日、
主(ぜつぼう)がいつも苦しく哀しそうなのは自分のせいではないかと思いました。
『ぜつぼう』→『せつぼう』になるので、ちょっとましになると考え、
離れることにしました。
そして、新たな主を捜しますがみんなに嫌がられてしまい…

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文体がちょっと芝居ががっていて流れるようでとても好きだなーと思ったら、
小説家、エッセイストの原田宗典さんが作者だと後から気付きました。

 

前日に練習でトマトくんとセロリちゃんに読み聞かせているときは
楽しく読めたのですが、

 

実際に中学生の前で読み聞かせしていると、
途中から、哀しくて哀しくて。
ぐっと来てしまいました。

生徒たちも、真剣に聞いてくれました。


濁点は、大きな『おせわ』に、
『し』という池に沈められます。

 

濁点の気持ちがわかる…。
私が落ち込んでたときの気持ちって、
こんな感じだったよなあ…と(´;ω;`)

 

とても深い話です。
光に満ちあふれたラストです。

 

久々に『カンペキだ!』と思える絵本でした。
この本と出逢わせてくれて、神様ありがとう!

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